未来から逆算する性教育
初めまして。私たちは一般社団法人全国産前産後バースケアラー協会 MY Teamと申します。産後うつを予防するためオンラインにて助産師、理学療法士、トレーナーなど他職種で連携して産前産後ケアを始めママたちのサポートを行っています。

このたび、全国の高校生にむけて『人生が変わった!』と言ってもらえた新しい性教育を届けるためにクラウドファンディングに挑戦しました。未来を担う子どもたちが、しあわせを感じながら多くの選択肢からチョイスでき自分らしい人生を送っていけるためにはこの『新しい性教育』が必要です。皆様のお力をお借りしたく、今後も毎年クラウドファンディングに挑戦していきたいと思います。
最後まで読んでいただければ幸いです。よろしく御願いいたします。


私たちは2020年から1000名以上のママたちに向けて産前産後ケアを行ってきました。その中で赤ちゃんとの生活で心配になることも多いですが『ママになってよかった!幸せを感じる』という声をお聞きしてきました。
生命の誕生、そして、『家族』という最愛のコミュニティを形成するファミリービルディングは、人生をより豊かに、そしてかけがえのないものとなります。
私たちは『産後うつを予防するために』産前からの産前産後ケアを大切に、助産師・理学療法士・トレーナーなどの多職種で連携しながら、全国そして海外のママたちにご利用いただいております。

生まれてきたわが子、そして、母自身も心身ともに健やかに『しあわせ』に暮らせるように、産後うつは予防しないといけません。
しかし、4人に1人もの方が産後うつの疑いがあるとされています。
そんな中、未来のパパとママになる現役高校生たちが、しあわせな未来を歩んで行けるように、啓蒙活動にも取り組んでおります。

今まで2校で高校生に向けてのワークショップを行って参りましたが、

など、男女ともにとても良いコメントをいただいており、このワークショップを全国の高校で定期的に行っていくことで、「少子化」「男性の育休取得」「女性の管理職」など、未来の日本の課題が解決されていくと感じています。
少し長くなりますが、現在の日本の問題点から、このワークショップの必要性を説明させてください。

現在の日本の一人の女性が一生のうちに産む子供の平均数を示す「出生率」は1.20(2023)となっており、毎年下降傾向にあります。(図1)
しかし、結婚している夫婦の7割以上は、「子供がいると生活が楽しく心豊かになるから」という理由で子供を持ちたいと願っている人たちが多いことがわかります。(図表7-3-1)

そして、結婚している夫婦は半数以上が子供を望んでおり、理想の子供の数は「2人以上」。結婚する年齢が早いほど、子供の数が多いことが分かっています。(図表7-2-1)
出生率は第二次ベビーブームの1973年から減り続けており、「夫婦の理想子供数と平均予定子供数」は1977年以降少しずつ減ってはいますが、2-3人の間から外れてはいません。ということは、結婚さえすれば、ほとんどの夫婦は2人以上子供を望むと言えます。(図表7-1-1)
では、日本の結婚状況はどうなっているのかを見てみましょう。
日本の既婚者の割合は、2020年時点で男性が60.8%,女性が57.0%で、70万組を
水位しています。5人に1人が結婚しない現在の状況から、『結婚をしたい』という若者を増やすことが本当の少子化対策となるのではないでしょうか?(国内における婚姻数の推移厚生労働省調べ)

では一体、どのようにしたら『結婚したい』若者を増やすことができるのでしょうか?
実際、産後のママのための「人間関係や自己肯定感の土台となる愛着形成の子育て」や「赤ちゃんからの性教育」についての講座を受けたママたちから、
我が子にも幸せを感じながら健やかに育ってほしい
若い世代の子どもたちにもぜひ伝えていってほしい
という声が多く聞こえてきます。
人にとっての『しあわせ』とは人それぞれではありますが、
ハーバード大学の人間の幸福についての研究で、

という結果が出ているように、『しあわせ』は一人では築けないのです。
必ず誰かと一緒に「よい人間関係」を築ける人になる必要があるということです。
高校生にとって、良い大学に進学したり、資格に合格したり、良い会社に入ることが目先の目標となりがちですが、例えそれらを達成できたとしても、
本当の意味での『しあわせ』は得られないということです。
なぜなら、人は喜びも悲しみも、共感しあってこそしあわせを感じる生き物だからです。それでしか、しあわせホルモンのセロトニンは分泌されないのです。
また、しあわせホルモンは、人と共同作業をしたり、触れ合うことで分泌を促すことができるので、一番自分のことを思ってくれる相手との関係を大切にすることで、より幸福度が上がると考えられます。
すなわち目標達成した際などに出る一過性のドーパミンではなく、継続的にしあわせを与えてくれるセロトニンが脳から出やすい環境が自分にとってどんなところなのかを、早い段階から可視化することが『しあわせな未来』のための第一歩になります。

『未来からの逆算性教育』と聞いて驚かれた方もいると思いますが、
まさにこれこそが、『しあわせな未来』のための選択肢を広げてくれる教育なのです。
これを全国の高校生に行うことによって、未来の高校生の幸福度が上がると本気で思っています。

『未来から逆算性教育』で科学的に自分のカラダや相手のカラダのことを学ぶことで、自分自身を大切にそして相手のことも尊重しながら、よい人間関係を構築できるようになります。

高校生に向けてのワークショップを2023年に国際基督大学高等学校と京都橘高校の生徒さんに向けて行うことができました。

1.目標・vision・ロールモデルを作る
高校の卒業生から卒業後の進路やライフステージにおける大切に思うことや在校生へのメッセージを頂いています。
京都橘高校では、卒業生の他にも育休を取得したパパたちからのメッセージを聞き、男子生徒の皆様からは、『パパになるイメージができた』『男性育休について知ることができてよかった』などの声を頂きました。
2.自分のカラダを科学的に知る
助産師をはじめとする専門家(バースケアラー)から女性のカラダのこと、ウィメンズヘルス(女性の一生の健康について)、産前産後ケアを通してみえてきたママになる前に必要な視点や意識、そして現在ママになった方から若い世代の方へ伝えたいこと。不妊のことなども伝えることで、将来自分が妊娠出産する時期についても考えるきっかけになります。
3.しあわせな未来を視覚化する
『ビジョナリープラン』といって、自分のカラダやココロの特徴を振り返り、先輩の話、専門家の話を踏まえて今後の少し先の未来をどのようにプランするかを考えていきます。変わってもいいけれど『ビジョン』を持っておくことが気づきとなり、今後多くの選択をしていくときの指標にもなります。
『性教育』とは月経、妊娠など二次性徴のことだけではないことは広まっています。『性教育』=『生教育』として自分を見つめることや自分にとってのしあわせややりがいなどが何かを考えていくことが、自身を認めていける自己肯定感の構築にも役立つきっかけになっていきます。

まずは今回のクラウドファンディングを見て、ご依頼いただいた愛知県の高校で2025年に実施し、『未来から逆算性教育』を広げていきたいです。わたしたち、一般社団法人全国産前産後バースケアラー協会には、『バースケアラー』と呼ばれる産前産後ケアができる専門家たちが全国に45名おります。その方たちはWomen’shealthの専門化でもあり、またそれぞれ理学療法士・看護師・保育士・栄養士・インストラクターとして活動されています。
その方たちと連携しながら、それぞれの地元の高校にこのワークショップを広げていきます!


今回皆さまからいただいたご支援は、ワークショップの準備・実施・高校生のためのサンプリング・講師陣の交通費などに使わせて頂きます。

全都道府県の高校生に向けてのワークショップを広げていきます。

上表より、内容や場所にもよりますが一校につき2,3カ月の準備期間を要し、一校につき約30万円~50万円ほどかかる見通しです。
今後も毎年活動を広げていけるようにクラウドファンディングを実施し、目標達成をした際は、
・学校外での高校生のための1dayワークショップ
・教育者を目指す若者に対しての1dayワークショップ
なども計画させていただきます。
3年半でこの活動が広がり、日本の未来を担う若者の意識が変わっていくことを願い、ぜひ皆様のお力添えをお願い申し上げます。


わたしたちの『少子化STOP!』へのチャレンジはまだまだ始まったばかりですが、自分たちの子供たちが大人になった時に、もっと良い日本、もっと産みやすい日本になっていて欲しい!
母として、一大人として、自分たちにできることを未来の子供たちのためにしていきませんか?
現在日本のこどもの自殺率は過去最多で、年間500人越え(小・中・高の自殺者数2022年)をしています。
その中でも高校生が最も多くなっています。
今!私たち大人ができることは
未来を担う高校生たちに『しあわせな未来』を選択できるようになってもらうための、知識や考え方を持ってもらうことです。
私たちだけでは難しいこの挑戦を、ぜひ皆様と一緒に成し遂げましょう!
しあわせな未来を選択できる若者が増えれば、必ず明るい未来が待っています。
応援を力に、全力で想いをかたちにしていきます!
どうぞよろしくお願い申し上げます。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
こちらの活動に興味を持っていただけた方やご支援いただける方は、お手数ですが
下記問い合わせフォームよりご連絡いただけると幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
瀧口・中根